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アマツツミ【萌えゲーアワード2016 主題歌賞 受賞】
2025年6月20日
ゼッタさん

シナリオゲー好きなら是非ともおすすめしたい作品です。

「ほめらじ」で有名なパープルソフトウェアさんの準新作です。
筆者は元々『ハピメア』などで同メーカーさんのファンになったのですが、その後の評価があまり芳しくなかったため、少し離れていました。
が、本作がネットで高評価されているのをみかけて、興味があったので購入・プレイしてみての感想となります。
尚、次作である『アオイトリ』もプレイしているので、比較しつつレビューしたいと思います。

まず、本作品の1番の評価点はシナリオだと筆者は考えます。
シナリオゲーで高評価を得ているものは、大体2種類に分類されると筆者は考えます。
1つ目はプレイヤーを飽きさせないようなエンターテイメント性に優れた動的な作品。
2つ目は多少冗長気味になってでも、物語や作品のもつテーマを丁寧に語りかけてくる静的な作品です。
その上で筆者は本作『アマツツミ』を前者と捉え、次作『アオイトリ』を後者であると考えています。

というのも、本作は『シュタインズ・ゲート』や『穢翼のユースティア』などと同じ、途中下車方式のシナリオ展開をしているのですが、かなり序盤からシナリオの大きな山場がある上に、各ヒロインの物語にしっかりと起承転結が描かれており、かつグランドルートのヒロインである、ほたる√は、世界観を覆しかねないインパクトを秘めている、と言った具合にプレイヤーを飽きさせない工夫が幾重にも仕込まれているためです。
そのような都合から、エンタメ性には優れているのですが、情報量が多く、それを1本のシナリオ上で表現しているので、読解力の低い筆者のようなプレイヤーは、最後までプレイしても、「感動はしたし、面白かったけど、メッセージ性については、よく理解していない」という状態に陥りがちです。

物語上のメインヒロインである、ほたるの目線で情報をまとめると当作品が「言葉」を真摯に扱った作品であり、次作『アオイトリ』の前提となってくる価値観にも繋がるのですが、いかんせん情報整理しにくい作品であると筆者は考えます。
ただ、序盤でほたるが主人公に「僕はみんなの笑顔と幸せを守る。
みんなのために自分を守る。
」という意の誓いを立てさせるのですが、それを軸に考えると案外シンプルな作品です。

長くなりましたが、エンタメ性重視の方は本作を。
物語性重視の方は次作をプレイするとよいと思います。
もちろん両方プレイするのも是非オススメです。
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