アダルトPCゲーム

昨今の商業ゲーの不振、メーカーの衰退が著しい中
こののメーカーさんは常にエロに関して非常に先鋭的かつ意欲的であるので
今作も、と期待しておりました。

（淫妖蟲シリーズ等は全てプレイしていますし、新作が出たら必ず購入しています）

さて、今作の出来はというと、非常に辛口な評価を下さずにはいられません。

まず褒めるべき（ほぼ唯一の）ポイントは、グラフィックでしょう。

勿論好みはわかれるかと思いますが、肉感的なキャラクターや尖った、あるいはフェティッシュなエロは、公式のサンプルを見て期待していた通りのクオリティでした。

声優さんの演技もまあ及第点。
ただこれは後述するキャラクターの解像度の低さや
シナリオ、テキストの不出来も相まってかなり魅力を損なっていると感じます。


さて、本作の最大の失策は、個人的にはまずシナリオテキスト、ストーリーにあります。

これは冒頭多少読み進めば素人目でもわかるほどの薄っぺらさで、細かな描写やそもそもの大まかな背景なども不足気味です。

キャラクターに関しては、声優さんの演技と、それだけは高品質と言えるグラフィックもあって多少は見れる代物ですが、それでもストーリー周りのひどさでその魅力を大きく損なっています。


あと、個人的には「」や句読点などが文頭に来ることに物書きとして違和感や嫌悪感を感じないのでしょうか。
これも、ただグラフィックを表示するためだけの簡素な装置としてしか考えていないような粗さ未熟さが見受けられます。


酷評になってしまいましたが、パッチも出るということですしボリュームの少なさ
回想シーンで受けた（悪意味での）衝撃に関しては、一旦は保留とさせていただだきます。

ですが、現状値段不相応なものであることは明言せざるを得ません。


しかしながら、冒頭で述べた通り、昨今の業界の流れ社会の流れに抗う
エロ重視の姿勢は非常に評価しておりますし、これからも応援し続けていきたいメーカーさんですので、これからの巻き返しに期待したいと思います。